コンセプト
「”つくる”は”みる”よりもっとたのしい〜みんなで作るミュージアム〜」

 様々な素材やデータの掘り起こしを行うためには、広範囲に情報網を張り巡らし、地域住民からの生きた情報を受け取るアンテナを持つことが重要である。実行委員としてはそのアンテナの役割に徹し、基本的に住民参加の形でミュージアムを構築していかねばならない。このことによって、ミュージアムをつくる過程の楽しさを感じてもらい、将来にわたってミュージアムデータの更新や博物館活動に関わってもらえるための一歩としたい。


ミュージアムのメインテーマ
「阿蘇から地球へ」

 阿蘇地域には阿蘇火山という基盤の上に成り立つ多様な植物相、動物相の自然環境が存在する。さらにそこに人間が関わってきたことによる様々な文化、歴史、民俗などの社会環境が形成されている。これらは地球環境の全てを網羅しているとまでは言えないが、その縮図として捉えることも可能である。
 そこで、「阿蘇デジタルミュージアム」では阿蘇における様々な素材を抽出、整理し、”調査・研究”、”展示”、”普及活動”などを行っていくためのアーカイブとすることを第一に考える。その際にはそれらを中項目、小項目に分類・整理を行う。
 さらに次のステップとして「展示」を行うにあたっての「展示室」ごとのテーマ分けを行う。このテーマとしては、学際的、複眼的な視点によって人間の生活との接点に重きを置いたものとする。