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| 名称 |
| 椎の実 |
| 読み |
| シイノミ |
| 場所 |
| 高森町 |
| 概要 |
| 昔、高森のとある村に二人の姉妹がいた。姉は、白菊といって、その名のように色が白くて目もとのかわいい娘であった。どうして田舎にこんな美しい娘がいるのだろうかと、村人さえふしぎがるほどだった。妹は、黄菊といって、これも姉に劣らぬたいへん綺麗な子で、母親にかわいがられていた。ところが姉のほうは、お母さんが違っていた。このまま母は、いじわるな人で、白菊を何かにつけいじめていた。しかし、白菊は、やかましいまま母に口ごたえひとつしないで、ただ「はい。はい。」と仕えていた。ある秋、この村の奥の阿弥陀様のお堂の前の椎の木 |
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