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名称
寄姫伝説
読み
ヨリヒメデンセツ
場所
 
概要
昔々、木山の宮園というところに、兵部という美男子がいた。ある時、その兵部が白糸の滝という美しい滝を見に行ったところ、雷が鳴り雨が降ってきたため、小さな祠で雨宿りをした。すると、その夕立がやんだ時、日の光と共に滝の上から一人の娘がするすると水の上を滑るようにして現れた。娘はたいそう美しく、兵部は一目で心を奪われてしまった。娘の名は寄姫といい、二人はやがて結婚した。寄姫はよく働き、楽しい日々が続いた。そんなある日、寄姫は織物がしたいと言い出した。それから姫は、夕方になると度々どこかへ出かけて重い機織りの道具を