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名称 |
中規模現象 |
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気象の分野では、水平スケールが20km〜2千km程度の現象を中規模現象と呼んでいる。例えば梅雨前線上の低気圧や積乱雲、台風などである。
梅雨前線や秋の長雨をもたらす秋雨前線は温帯低気圧に伴う前線とは性質が異なる。これらの前線は南の湿った気団と北の乾いた気団の境目に形成され、気温差はそれほど大きくない。前線の移動も明瞭ではなく停滞することが多い。この前線上に数百km程度の拡がりをもつ積乱雲の集団が発生し顕著な降水帯を形成するが、低気圧としてはほとんど発達しないことがある。この気象現象をさらに細かく見ると、水平規模が数十kmの複数個の積乱雲群からなっており、短時間に大雨をもたらす原因となる。 |
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